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経済学部でディベート大会を開催

『北大時報』平成18(2006)9月号、11頁、掲載

橋本努

 

 

 去る811日(金)、経済学部主催の「第2回ディベート大会」が開催されました。昨年の「第1回ディベート大会」と同様、本大会では他学部生や大学院生を含む6チームの参加を得て、厳しい暑さのなか白熱した討議となりました。

場所はW406W407の二つの教室を用いて、午後1時半から始めて約3時間にわたる論戦を展開しました。まず、3チームごとのリーグを作り、リーグごとにそれぞれ優勝チームを決め、最後にリーグ優勝チーム同士の戦いによって、大会全体の「優勝」チームと「準優勝」チームを決定しました。

当日は、判定係をボランティアの教員や学生によって務めてもらい、また司会をディベート参加者たちに交互にお願いしました。さらに大会では、事務局の方々や教員・学生などの、さまざまなオーディエンスに恵まれて、討議も評価も、緊張感のある熱気につつまれました。

 本大会は、経済学部の主催ですが、ディベートのテーマは「教育改革」であり、現代日本における教育改革をめぐって、「スパルタ教育推進派」「エリート教育推進派」「北欧型教育推進派」「ゆとり教育推進派」の四つの立場のなかから、好きな立場をそれぞれのチームに選んでもらい、討議を行ないました。教育の問題は、社会における人的資本形成の問題と密接に関係するとはいえ、経済と教育の関係を論じることが主旨なのではなく、むしろ本大会では、教育の論議をつうじて、大学生たちが自身の学習意識を高めあうことを目的としています。実際、教育をめぐるディベートは、「もっといろいろな人たちと議論をしたい」という知的動機づけを与えるための格好の実践の場です。

 本ディベート大会は、好評を得て、今年度中に「第三回」大会を開催する予定です。次回もまた、学部を問わずたくさんの学生が参加してくれることを期待しています。